オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年10月

型枠工事を確実に成功させるための6つの鉄則

皆さんこんにちは!

 

長崎県雲仙市を拠点に型枠工事を行っている

有限会社前田建業、更新担当の富山です。

 

 

さて今回は

~鉄則~

ということで、型枠工事を確実に成功させるための6つの鉄則について詳しく解説します♪

 

型枠工事は、コンクリート建築において構造物の形状・強度・精度を決定する最も重要な工程の一つです。型枠の施工精度が低いと、コンクリートの品質や建物の耐久性に悪影響を及ぼし、場合によっては建築物の強度不足やひび割れ、崩壊のリスクにもつながります。そのため、型枠工事には「正確な設計」「施工精度」「安全対策」「品質管理」といった厳格なルールが求められます。


1. 鉄則① 型枠設計と施工計画の徹底|精度を左右する準備作業

 

型枠工事では、正確な設計と施工計画が品質のカギを握ります。施工計画が不十分だと、現場での手戻りや精度の低下を招き、工期の遅延やコスト増加につながる可能性があります。

① 型枠設計の基本原則

構造図・型枠図の精査

  • 設計図と型枠施工図を照合し、コンクリートの仕上がり寸法・鉄筋配置・開口部の位置を正確に確認する。
  • 型枠の剛性と安定性を考慮した設計を行い、施工中の変形を防ぐ。

型枠材の適正選定

  • 使用回数・コスト・施工条件を考慮し、木製・鋼製・樹脂型枠のいずれを選択するか決定する。
  • 仕上げ精度が求められる部分には合板型枠、高耐久が必要な部分には鋼製型枠を使用するなど、用途に応じた型枠材を選定。

打設方法に合わせた型枠配置

  • コンクリート打設時の圧力(側圧)を考慮し、適切な支保工(サポート)を配置する。
  • コンクリート打ち継ぎ位置を事前に設定し、施工しやすいように型枠を組む。

2. 鉄則② 正確な型枠の組立|施工精度を向上させるポイント

 

① 型枠の水平・垂直を厳密に調整

墨出し(位置決め)の正確性を確保

  • レーザー測定器や水準器を活用し、型枠の水平・垂直を正確に設定。
  • 型枠が歪むと、コンクリート打設時にズレが発生し、仕上がりに影響を与えるため厳密に調整する。

締め付け強度を均等に保つ

  • 型枠パネルの継ぎ目部分に隙間ができないように適切な締め付けを行う
  • コンクリート圧力(側圧)に耐えるため、セパレーターやフォームタイを適正な間隔で配置する。

3. 鉄則③ 型枠の剛性と強度確保|崩壊や変形を防ぐ

 

コンクリート打設時には、型枠に強い圧力がかかるため、型枠の強度と剛性を確保することが重要です。型枠が変形すると、コンクリートの仕上がりが悪くなり、施工不良の原因になります。

① 型枠の強度を確保する方法

適切な支保工(サポート)を設置する

  • 柱や壁の型枠は、支保工を適切に配置し、変形や崩壊を防ぐ
  • 梁やスラブの型枠は、支柱間隔を適正に設定し、たわみを防止。

セパレーターやフォームタイの適正配置

  • コンクリートの側圧に耐えるように、適正な間隔でセパレーターを配置する。
  • フォームタイの締め付けを均一に行い、型枠が変形しないよう調整する。

施工時の振動による型枠変形の防止

  • コンクリート打設時の振動で型枠がズレないように仮固定(くさび打ち)を行う
  • 強風の影響を考慮し、外部支柱の補強を行う。

4. 鉄則④ コンクリート打設時の注意点|型枠破損を防ぐ

 

型枠工事では、コンクリート打設時に発生する「打設圧力(側圧)」を適切に管理することが必要です。型枠が耐えられないと、変形や崩壊のリスクが高まります。

① コンクリート打設時のポイント

適切な打設速度を守る

  • 一気に大量のコンクリートを流し込まない(急激な側圧の増加を防ぐ)。
  • 層ごとに分けて打設し、時間をかけて型枠内部の圧力を均等にする。

バイブレーターの適正使用

  • コンクリートの密度を均一にするため、バイブレーター(振動機)を適切に使用する
  • 振動が強すぎると型枠が破損するため、施工者の経験と技術が重要。

5. 鉄則⑤ 型枠の解体|適切なタイミングと方法を守る

 

① 型枠の解体時期の目安

一般的な型枠解体の基準

  • 柱・壁 → 24〜48時間後
  • 梁 → 7〜10日後
  • スラブ → 14日以上(気温や強度による)

十分な養生期間を確保する

  • 強度が不足していると、解体時にコンクリートが崩れるリスクがある。
  • 気温・湿度による硬化の進行を考慮し、解体のタイミングを調整。

無理な力をかけず、丁寧に取り外す

  • 型枠を乱暴に剥がすと、コンクリート表面が剥離し、美観や強度に悪影響を及ぼす。

6. まとめ|型枠工事の鉄則を守り、高品質な施工を実現する

 

施工計画を徹底し、正確な型枠設計を行う
型枠の組立時は水平・垂直を厳密に管理する
強度と剛性を確保し、コンクリート打設時の変形を防ぐ
打設時の圧力を適切に管理し、型枠の破損を防ぐ
解体時期を守り、無理のない方法で型枠を外す

これらの鉄則を守ることで、高品質なコンクリート構造を実現し、安全で長寿命な建築物を施工することができます。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

有限会社前田建業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

長崎県雲仙市を拠点に型枠工事を行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちら!

 

🪵アルヴィアン実習生の力作! 手作りパソコンデスク完成✨

皆さんこんにちは!

 

長崎県雲仙市を拠点に型枠工事を行っている

有限会社前田建業、更新担当の富山です。

 

 

 

🪵アルヴィアン実習生の力作!

手作りパソコンデスク完成✨ 作品No.2

 

 

今日の工場では、ちょっと嬉しいニュースがありました😊


当社の技能実習生・アルヴィアンくんが、自分の手でパソコンデスクを製作!


作品No.2として、見事な完成度を誇る机が出来上がりました👏✨


🔨 現場の端材を使った“実践型の学び”

 

今回の作品は、現場で使用した型枠用合板や角材の端材を再利用して製作したもの。
普段は建築現場で使われる資材が、アルヴィアンくんの手によって
立派なデスクへと生まれ変わりました。

天板は型枠用のコーティング合板(いわゆるコンパネ)を使用。
しっかりと研磨してから固定し、表面の艶も美しく仕上げています。
角もきれいに面取りされており、安全性もばっちり👌

「材料を無駄にしない」
「自分の手で形をつくる」

この2つを意識した素晴らしい作品です。


🏗️ 型枠会社ならではの“モノづくり教育”

 

型枠の仕事は、建物の形をつくる職人技。
そのため、**“木を正確に扱う力”**が欠かせません。

今回のデスクづくりも、まさにその練習の延長線。
木材の切断、ビス打ち、水平出し――
どの工程も、現場の型枠施工と同じ技術が生きています。

ものづくりを通して、「測る・切る・組む」の感覚を身につける。
それが、現場で強く、確実な仕事ができる技術者への第一歩です。


💪 アルヴィアンくんの成長記録

アルヴィアンくんは、入社以来とても真面目で勉強熱心。
現場でも、図面をよく見てから作業に入る姿勢が印象的です。

今回のデスクづくりでは、
寸法を自分で考え、木取りをし、組み立て、塗装までをすべて自分で担当。

完成した瞬間には、スタッフみんなから拍手が起こりました👏✨
「シンプルだけど、しっかりしてる!」
「これ、普通に売り物レベルだね!」

そんな声も上がるほど、出来栄えは完璧でした。


🌱 技能実習を通じて ― “学ぶ”から“創る”へ

 

技能実習の目的は、ただ作業を覚えることではありません。
**「考える力」「ものづくりの喜び」**を身につけること。

今回の製作を通して、アルヴィアンくんは
「型枠の基礎技術」だけでなく、「応用的な木工スキル」も習得しました。

この経験が、今後の現場作業にも必ず活かされます。
型枠の組み立て、現場の寸法合わせ、仕上げの精度――
全ての工程に“手の感覚”が生きてくるのです。


🪚 まとめ

 

🔹 使用資材:型枠用合板・角材(再利用材)
🔹 作品名:手作りパソコンデスク(アルヴィアン作・No.2)
🔹 特徴:強度・仕上げ精度・デザイン性ともに良好
🔹 コメント:「自分で考えて作るのが楽しい」


現場で育った職人の技術は、こうした日常の中から生まれます。
一枚の板を切り、一本のビスを打ち、
そこに“形”が生まれる――それが型枠の原点

今日も、木の香りに包まれた工場で、
新しい技術者たちの挑戦が続いています🪵✨

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

有限会社前田建業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

長崎県雲仙市を拠点に型枠工事を行っております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちら!